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終わっていない大きな課題

東日本大震災が発生してから今日で6年。

 

お亡くなりになられた方々に、
鎮魂の念を捧げます。

 

昨年、2015年に続き再び陸前高田へ
お邪魔させて頂きました。

 

国連の友アジアパシフィック東日本大震災被災地支援
[音楽健康セッション・日本歌手協会交流会]

仮設住宅で暮らす方々に歌を届けさせて頂きました。

 

医学的にも音楽が身体に良いということ事を
わかってもらうこのプロジェクト。

 

仮設には高齢の方々が多く、なかなか外出する
機会も減り、それに伴いコミュニティーも減ってきて
いると聞いています。歌う前に皆さんの血液中の
数値を測って、歌を聴いた後にも、また測って。

 

会場に集まって下さったみなさんが、
♪夢がMORIMORI♪の握り拳をかかげる
振りを一緒にやって下さいました。

「楽しかった」と言って頂き、私が逆に元気を頂きました。

 

バラードの時には涙を流して
いらっしゃる方もいて、胸が締め付けられました。

 

何と、2015年のダイアリーにも綴りました
畠山さん家のお母さんと息子さんも
来て下さって感動しました。お二人とも笑顔で
安心しました。再会、本当に嬉しかったです。

 

ライブ前に80代の棟梁のご夫婦の仮設に
お邪魔させて頂きましたが、お部屋は小さな
スペースで、ストレスも溜まるのではないかと
思いました。

 

隣の生活音も聞こえるので震災直後は、
大きな声を出して泣くことにも気を使うと。

 

そして洗濯物干すベランダがなく、足の踏み場が
ないのが不便だと言うことで、棟梁をはじめ、
お仲間のみなさんとボランティアで取り付けたそうです。

 

誰かの役に立てている事が、
自分自身の心の支えになると言う棟梁の話は
深く心に響きました。
全て整っている今の私は
自分のことだけでも精一杯なのに…

 

玄関には、山田洋次監督の作品「幸せの黄色いハンカチ」
にちなんで黄色いハンカチが飾られていました。
以前、その事をテレビで知った山田洋次監督が
棟梁のもとに応援に駆けつけて下さり、
とても励まされたそうです。

 

実際に行ってみなければ、
わからない事も沢山でした。

 

津波の高さがわかる、手付かずの廃虚の建物の
真下に行った時は、ショックで固まりました。

 

想像を絶する破壊力と恐怖。
自分が無力に思えました。
凍りついたまま、その場を立ち去っている時、
地元の3人組の御年輩の女性の方々が
「遠くからでもわかった!」と笑顔で
近づいてこられました。心と全身の固まりが
その方々の笑顔で一瞬、救われました。

 

でも、3月11日のあの日、救われなかった方々が
沢山いらっしゃったと思うと…

 

気持ちがグラグラしながらも、私が笑顔のその方々に
握手を求めると「土いじりしてて、手が泥だらけで悪いわ」
と遠慮気味。それでも私が、手を差し出すと
「まあ〜ありがとうございます」と。

こちらの方が温かい笑顔にふれさせて頂き感謝です。
お役に立ちたいと思っていた自分が
めげそうになっていたのですから。

 

長い道のりではありますが、
復興の温度差がなくなり、
みなさまが、すべてのみなさまが
前進出来る事を心から願います。

 

そして、一人一人が風化させずに
それぞれの想いで復興のお手伝いに
参加し続けて行ける私達でありますように。